ブレッド湖（Blejsko Jezero） 〜「アルプスの瞳」と称される美しい湖〜
	ブレッド湖(Bkejsko jezero)は、 オーストリアとイタリアの国境ほど近くに位置している。 湖は周囲６キロほどの大きさで、 湖の小島にひっそりと佇む聖マリア教会が 澄んだ湖面に白亜の姿を映している。 また、湖畔から約１００メートルの断崖には 湖を見ろすようにブレッド城が建っている。 ハプスブルク家ゆかりのリゾート地であり、 旧ユーゴスラヴィア連邦の建国の父チトー大統領 の別荘であった「ホテル・ヴィラ・ブレッド」 があることでも知られている。
ブレッド湖の小島「ブレッド島」へ渡るには、プレトナと呼ばれる手漕ぎボートを利用する。 自然保護のため、エンジン付のボートは禁止されているのだとか。 船頭のロド氏は６１歳！ ２本の櫂をあやつり、１６人も乗ったボートを２０分ほどでブレッド島へ運んでくれた。
	ブレッド島（Blejski Otok）に建つ 聖マリア教会（Sv. Marija cerkev）。 この教会は８世紀頃建てられ、 １７世紀に現在のバロック様式に改築された。 教会内のロープを引っ張り、鐘を鳴らすことができれば、 願いがかなうと言われている。 ブレッド湖畔の空気には、 この澄んだ鐘の音が溶け込んでいる。
聖マリア教会の鐘楼。 １５３４年に建てられた。	教会内の祭壇には、マリア像が祀られている。 この手前に、鐘のロープが垂れ下がっている。
教会は小高い場所に建っており、 長い階段を下りて、船着場へと戻る。	元チトー大統領の別荘「ホテル・ヴィラ・ブレッド」。 スロベニアで最も格式のあるホテルであり、 昭和天皇も宿泊された。 幸運なことに、私も２泊することができた。 （詳細は「旅のお宿」ページで紹介予定）
	ブレッド城（Blejski Grad）は、1004年に建てられた。 城内は博物館になっており、 石器時代以降のブレッド湖の歴史が紹介されている。 城からは湖全体を一望することができる。
ブレッド城。 色とりどりのゼラニウムやベゴニアが咲き誇っている。
ブレッド城からの眺望。 左の写真は、ブレッドの町の中心地。ショッピングセンター、ホテル等が建ち並ぶ。 右側の写真は、ブレッド島と聖マリア教会。