下記、陳情書は
 
平成20年5月29日に東大和市議会 及び 小平・村山・大和衛生組合に提出されました。

平成20年6月17日 第2回
東大和市議会定例会会議にて採択
          
平成20年11月定例会から継続審議へて
平成21年4月30日
小平・村山・大和衛生組合にて附帯意見を付して趣旨採択


時間がかかった衛生組合での審議は下記、衛生組合ホームページ 議会関連情報にて会議録掲載があります。
http://www.kmy-eiseikumiai.jp/04_6_2_houkoku.html
平成20年11月定例会・3市共同資源化施設建設計画に関する陳情審査〜以降の会議録をご確認ください。

     

陳 情 書


3市共同資源化施設建設計画に関する十分な説明と情報の開示及び

同施設建設計画の進め方に関する陳情


(陳情要旨)

東大和市暫定リサイクル施設用地を想定地とした「小平・村山・大和衛生組合3市共同資源化施設」建設計画に関し、以下の事項を要望いたします。

下記(1)〜(5)の各事項の回答あるいは行動に私たち住民が満足できないときには、「小平・村山・大和衛生組合3市共同資源化施設」の建設計画を進展させないでください。

(1) 現行暫定リサイクル施設用地を3市共同資源化施設建設の想定地としていることに対する合理  的な根拠を住民に説明してください。

(2) 小平・村山・大和衛生組合3市共同資源化施設の稼動による環境負荷(有害物質、騒音・振動  増加交通量等)に関して、科学的な方法で定量的に推定し、その結果の全てを住民に具体的に  説明してください。推定結果は、住民が合意する第3者による評価を受け、その結果の全てを公  開してください。

(3) 小平市中島町に立地する衛生組合ごみ焼却施設の近隣住民は、小平市域のみではなく、東大  和市域側にも存在することを認識し、住民が安心できるように情報開示・説明を、定期的・積極  的に行ってください。

(4) 説明会等の開催に当たっては、住民が最大限参加できる場所と日時を設定して、積極的に市   民の要望を取り入れる運用にしてください。

(5) 衛生組合は、以上の事項に責任を持って実行してください。



(陳情理由)

 私たち桜が丘二丁目に居住する住民は、現東大和市暫定リサイクル施設用地を想定した「小平・村山・大和衛生組合3市共同資源化施設」建設計画に関する十分な説明と情報の開示、及び同施設計画の進め方について陳情します。

 同施設の建設については、小平・村山・大和衛生組合から十分な説明がなされたとは言い難い状況と私たちは認識しています。小平・村山・大和衛生組合の広報誌「えんとつ 22号」と「小平・村山・大和衛生組合3市共同資源化等に関する調査報告書、同概要版」に記載された内容は、同施設の環境負荷にかかる安全性についての記述は抽象的・定性的な表現であり、科学的かつ定量的なデータを示すものではありません。

 同資源化施設は、廃プラの圧縮・結束・梱包を工程とする中間処理と思われますが、同様の施設である杉並区の杉並中継所の稼働により、いわゆる「杉並病」という健康被害が発生したことは記憶に新しく、各地で同様の施設に対する周辺住民の健康被害あるいは健康被害の恐れに基づく稼動中止、あるいは建設反対運動が持ち上がっており、私たちも杉並病と同様の被害を受けるのではないかと大きな不安を感じています。さらに、同処理施設稼動の際には3市共同施設であるがために搬出入の車両数が現状より大幅に増加する結果、搬出入ルートとなる周辺道路の排気ガス公害及び渋滞の恐れ、周辺住民の交通安全(特に、幼児・児童・老人)が阻害され、交通事故発生の恐れも多分にあります。

 私たち桜が丘二丁目周辺の住民は、良好な住環境を有する地区の近辺に建設する3市共同資源化施設建設計画に対して、住民の不安、健康被害の恐れ、交通渋滞・排気ガス公害・事故等の恐れから、住民が十分に納得できる科学的・定量的な説明を求めます。これらの「住民が納得できる説明」とは、類似の案件に加えて本件の現在及びこれまでの経緯から、公正中立な専門家による評価が不可欠と考えるに至りました。

 また、すでに立川市の清掃工場及び小平市中島町の衛生組合ごみ焼却施設の影響下にある桜が丘を、3市共同資源化施設建設の想定地としていることに対する合理的な根拠を住民に説明することを求めます。



陳情書補足説明書

 東大和市は、グランドメゾン玉川上水イーストスクエア管理組合理事会に対して、3月14日に3市共同資源化推進市民懇談会の近隣委員1名を至急選出してほしいとの申し入れを行い、私達は初めて現行暫定リサイクル施設用地に3市共同資源化施設建設が計画されていることを知りました。しかしながら、私達は計画の内容を全く承知していなかったので、先ずグランドメゾン玉川上水ウエストスクエア、センタースクエア、イーストスクエアの3棟住民に対し計画の説明をして頂くよう東大和市にお願いしたところ、4月6日に説明会が行われました。

 その説明によれば、「3市共同資源化施設はまだ計画の前段階で、今後市民懇談会の意見を聞きながら計画を完成する。しかし、もう白紙に戻ることはない」とのことで、先ずは建設ありきの印象を強くもちました。これにより私達はおぼろげながらやっと計画の概要を知るとともに、杉並病の原因施設である杉並中継所と同類の施設が隣接地にできる驚きと、数々の疑問・不安が沸きあがってきたのと同時に、現行暫定リサイクル施設では、排気中の有害化学物質の測定や浄化が全く行われていないと聞くに及び、既に杉並病と同種の被害に晒されているのではないかと、大きな不安を感じています。

 このような東大和市の進め方に疑問を感じ、グランドメゾン玉川上水以外の近隣に周知されているのか確かめるため、(株)森永乳業の社宅や近くの戸建住宅の居住者にこのことを聞きましたが、承知している人は皆無で説明がないことに対して憤慨していました。東大和市は近隣をどの範囲で想定されているのか、説明責任が果たされているのか、東大和市の姿勢には不信感を抱かざるを得ません。私たちは、東大和市及び衛生組合側から十分な説明がなされたとは言い難い状況と認識しています。

さる4月6日の説明会会場において配布された「小平・村山・大和衛生組合3市共同資源化等に関する調査報告書、同概要版」によると、3市共同資源化施設は廃プラスチックの圧縮・結束・梱包を工程とする中間処理と思われますが、同様の施設である杉並区の杉並中継所の稼働により、いわゆる「杉並病」という健康被害が発生したことは記憶に新しく、各地で同様の施設に対する周辺住民の健康被害あるいは健康被害の恐れに基づく稼動中止、あるいは建設反対運動が持ち上がっており、私たちも杉並病と同様の被害を受けるのではないかと大きな不安を感じています。さらに同処理施設稼動の際には、3市共同施設であるがために搬出入の車両数が現状より大幅に増加する結果、搬出入ルートとなる周辺道路の排気ガス公害及び渋滞の恐れ、周辺住民の交通安全(特に、幼児・児童・老人)が阻害され、交通事故発生の恐れも多分にあります。

 上記調査報告書及び概要版に記載された内容では、同施設の環境負荷にかかる安全性についての記述は抽象的・定性的な表現であり、科学的かつ定量的なデータを示すものではありません。また上記調査報告書によれば、資源化施設建設に望ましい敷地面積は約7,200 m2となっていますが、想定地は4,311 m2しかなく、計画どおりに無理に地下1階、地上3階建ての資源化施設を建設すればイニシャルコストが嵩み、作業効率の悪さからランニングコストも大幅にアップするものと考えられます。

 プラスチックごみの減量化が進まず、多額の経費を掛けて回収・処理したプラスチックごみの殆どがリサイクルされていないという現実がある中で、リサイクルシステムの行く末は不透明であり、補助金が入るとは言え今莫大な経費を掛けて大規模な施設・設備を整備することには疑問を感じます。市の財政が厳しい状況に置かれている折、このような大投資をするよりも先ずは大幅な減量化を推進し、歪んだリサイクルシステムの行方を見定めるべきと考えます。

 したがって、このような状況下で3市共同資源化施設計画が進められることには納得できず、現行暫定リサイクル施設の運用にも問題ありと判断し、ここに陳情に至りました。私たち桜が丘2丁目周辺の住民は、良好な住環境を有する地区の近辺に建設する3市共同資源化施設建設計画に対して、住民の不安、健康被害の恐れ、交通渋滞・排気ガス公害・事故等の恐れから、住民が十分に納得でき3市共同資源化施設建設計画に関する十分な説明と情報の開示、及び同施設建設計画の進め方の見直しを求めるものです。