陳情書補足説明書 |
東大和市は、グランドメゾン玉川上水イーストスクエア管理組合理事会に対して、3月14日に3市共同資源化推進市民懇談会の近隣委員1名を至急選出してほしいとの申し入れを行い、私達は初めて現行暫定リサイクル施設用地に3市共同資源化施設建設が計画されていることを知りました。しかしながら、私達は計画の内容を全く承知していなかったので、先ずグランドメゾン玉川上水ウエストスクエア、センタースクエア、イーストスクエアの3棟住民に対し計画の説明をして頂くよう東大和市にお願いしたところ、4月6日に説明会が行われました。
その説明によれば、「3市共同資源化施設はまだ計画の前段階で、今後市民懇談会の意見を聞きながら計画を完成する。しかし、もう白紙に戻ることはない」とのことで、先ずは建設ありきの印象を強くもちました。これにより私達はおぼろげながらやっと計画の概要を知るとともに、杉並病の原因施設である杉並中継所と同類の施設が隣接地にできる驚きと、数々の疑問・不安が沸きあがってきたのと同時に、現行暫定リサイクル施設では、排気中の有害化学物質の測定や浄化が全く行われていないと聞くに及び、既に杉並病と同種の被害に晒されているのではないかと、大きな不安を感じています。
このような東大和市の進め方に疑問を感じ、グランドメゾン玉川上水以外の近隣に周知されているのか確かめるため、(株)森永乳業の社宅や近くの戸建住宅の居住者にこのことを聞きましたが、承知している人は皆無で説明がないことに対して憤慨していました。東大和市は近隣をどの範囲で想定されているのか、説明責任が果たされているのか、東大和市の姿勢には不信感を抱かざるを得ません。私たちは、東大和市及び衛生組合側から十分な説明がなされたとは言い難い状況と認識しています。
さる4月6日の説明会会場において配布された「小平・村山・大和衛生組合3市共同資源化等に関する調査報告書、同概要版」によると、3市共同資源化施設は廃プラスチックの圧縮・結束・梱包を工程とする中間処理と思われますが、同様の施設である杉並区の杉並中継所の稼働により、いわゆる「杉並病」という健康被害が発生したことは記憶に新しく、各地で同様の施設に対する周辺住民の健康被害あるいは健康被害の恐れに基づく稼動中止、あるいは建設反対運動が持ち上がっており、私たちも杉並病と同様の被害を受けるのではないかと大きな不安を感じています。さらに同処理施設稼動の際には、3市共同施設であるがために搬出入の車両数が現状より大幅に増加する結果、搬出入ルートとなる周辺道路の排気ガス公害及び渋滞の恐れ、周辺住民の交通安全(特に、幼児・児童・老人)が阻害され、交通事故発生の恐れも多分にあります。
上記調査報告書及び概要版に記載された内容では、同施設の環境負荷にかかる安全性についての記述は抽象的・定性的な表現であり、科学的かつ定量的なデータを示すものではありません。また上記調査報告書によれば、資源化施設建設に望ましい敷地面積は約7,200
m2となっていますが、想定地は4,311 m2しかなく、計画どおりに無理に地下1階、地上3階建ての資源化施設を建設すればイニシャルコストが嵩み、作業効率の悪さからランニングコストも大幅にアップするものと考えられます。
プラスチックごみの減量化が進まず、多額の経費を掛けて回収・処理したプラスチックごみの殆どがリサイクルされていないという現実がある中で、リサイクルシステムの行く末は不透明であり、補助金が入るとは言え今莫大な経費を掛けて大規模な施設・設備を整備することには疑問を感じます。市の財政が厳しい状況に置かれている折、このような大投資をするよりも先ずは大幅な減量化を推進し、歪んだリサイクルシステムの行方を見定めるべきと考えます。
したがって、このような状況下で3市共同資源化施設計画が進められることには納得できず、現行暫定リサイクル施設の運用にも問題ありと判断し、ここに陳情に至りました。私たち桜が丘2丁目周辺の住民は、良好な住環境を有する地区の近辺に建設する3市共同資源化施設建設計画に対して、住民の不安、健康被害の恐れ、交通渋滞・排気ガス公害・事故等の恐れから、住民が十分に納得でき3市共同資源化施設建設計画に関する十分な説明と情報の開示、及び同施設建設計画の進め方の見直しを求めるものです。
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