Odysseus
オディッセウス

(エーゲ海クルーズ船)





 1998年7月乗船。
 ピレウス港から出航し、4泊5日でミコノス島、クレタ島、サントリーニ島、ロードス島、パトモス島、クサダシ(トルコ)を巡るエーゲ海クルーズと、アテネ、デルフィ、メテオラの観光を組み合わせた10日間のツアーに参加した。

 それなりにお安いツアーだったし、ギリシャのクルーズ船はカジュアルだと聞いていたので、たいしてクルーズ船自体には期待はしていなかった。
 そう、テレビなどで紹介される豪華客船みたいなものは、間違っても想像していなかった。



エーゲ海クルーズ船(オディッセウス号)
 ・・・しかし。
 パンフレットに書かれた「窓のあるデラックスタイプの客室」の窓が○ひとつだとは・・・(下の写真参照)
 船体の下のほうにハトメ穴みたいなのが並んでるじゃないですか。アレです、アレ。カーテンを開けると、もう海水がちゃっぽんちゃっぽんして・・・

 部屋はあまりにも狭すぎて、写真が撮れないくらい。幅の狭いベッドがコの字に並んでいて、残りのスペースでは、2人がいっぺんにスーツケースを開けることもできない。
 まあ、シャワーは一応お湯と水は出るものの、バスマットなんか薄くなって糸になっちゃってる部分も・・・
 暗いし狭いしで、部屋にいるのがあまりにも悲しいので、疲れてへばって寝る以外は、船内をふらふらしていた。船内の造りが複雑で、迷わずに歩けるようになったのは下船直前だった・・・。


「海側のデラックスルーム」の実態(?)  ただ、クルーズはもっとゆったりのんびりだと思っていたのだが、かなりハード。
 朝早くから観光して、昼間移動して、また夕刻観光、夜は夕食の時間が遅い・・・とあまり落ち着く時間がなく、4泊5日で疲労困憊してしまった。

 食事は多彩で豪華。そして味もよかった。
 個人的に飲み物を取ったりしなければ、すべて料金に含まれている。下手すると3食フルコースみたいな状態で、ついつい食べすぎた。(そしてお腹をこわした・・・)


 心配していた船酔いは、最終日に少し海が荒れて揺れた時以外は大丈夫だった。

 島でのんびりしたいならば、一島集中型(?)の旅程にして、移動も飛行機にするのがいいと思う。
 色々な島を効率的に回りたい人、いろんな人とコミュニケーションをとりたい人、そして紺碧の海の色を堪能したい人はクルーズを。海の色は、紺色の絵の具を溶かしたような不思議な色をしているのだ・・・。


 クルーズ自体の旅行記は後日UPしたい・・・と思っている。(予定は未定)