Royal Mercure
ロイヤル・メルキュール

(イタリア・ミラノ)





ロイヤル・メルキュール

ロイヤル・メルキュール

 1996年9月に宿泊。
 ロンドン乗換えでミラノに到着したのは、すっかり夜更け。
 身体はへとへとに疲れているものの、「おお、イタリアだあ!」という高揚感で頭はキンキンに冴えている。

 やがてホテルが見えてきた。
 ああ、やっと着いた・・・
 車寄せに近づいたところで、ふと窓の外を見ると、深夜だというのに決して少なくはない人影が。
 こんな夜更けに、ホテルの前で何してるの??
 「んんん?」
 よっく見ると、それはオネーサンばかりである。
 肌もあらわなすごい格好をしたオネーサンたちが、色気をぶんぶんと振りまいているのである。
 ・・・そう、いわゆる春を売るオネーサンたちなのであった。
 ほかのツアー客も彼女たちに気づいたらしい。
 「うわあああ! あの人、おっぱい丸出し!」
 「どれどれどれっ?」
 いきなり騒然とする車内。
 「みなさんっ、みなさんっ! じろじろ見ないで下さいっ!」
 ツアコンがマイクで注意を促すものの、誰もそんなこと気にしちゃいないのであった・・・

 ・・・ホテル自体は、フツーのホテルであった。
 このホテルが割合と駅のそば、という立地条件のせいだったのかどうか・・・。
 幸か不幸か(?)、その後は旅行中にこのような光景を見たことはない。