Pettite France
プティット・フランス

(フランス・ストラスブール)



 「Petite France」は、今までに泊まったことのないタイプのホテルだった。
 なんというか、非常に「モダン」なのである。外観はピンク色の可愛らしい建物なのだが、中に一歩入ると、「おお!」。

 まず、ロビーや廊下の絨毯からして可愛らしいのだ。ブルーグレーの地に、白い猫足模様が点々と続いているのだから・・・。
 ロビーの照明やソファなども、ある意味前衛的な(?)デザインである。
Pettite France (ストラスブール)

Pettite France (ストラスブール)

 おまけにスタッフは黒一色。上は黒いシャツに、下は細身のパンツ。背の高いオニーさん、オネーさんが多いので、なんともスタイリッシュな印象である。

 一体どんな客室なんだろう・・・と期待と不安を胸に、猫足絨毯をたどっていくと、センサー式の照明が通行人に先駆けてパパパパパーッと暗い廊下を照らしていく。

 旧市街地に位置するホテルだというので、もっと古びたホテルをイメージしていたのだが、実際のところはまるっきり正反対だった。
 客室のドアを開けると、まず3メートルほど廊下があった。
 廊下の途中に、大きな姿見の鏡と、クローゼット。廊下の突当りにはトイレ。その左側がバスルーム(シャワーブース+バスタブ+広い洗面台)で、右側がベッドルームとなっている。


 ベッドルームがこれまた広い! 部屋の入って右側にベッドとクローゼット、左側にデスクとソファとテーブルがあるのだが、それでもまだ2〜3回でんぐり返しできるくらいの空間が残っている・・・。
 あまりの広さと、ムードのある(?)間接照明の暗さに、なんというか妙に寂しくなってしまった私であった・・・。
 
 (注:ドイツで泊まったホテルは、どこも照明が非常に明るかったため、余計に暗く感じたようである。通常、ホテルの照明は暗い場合が多い)
Pettite France (ストラスブール)

Pettite France (ストラスブール)

 この部屋で一番「おお!」と思ったのは、ソファとテーブルのデザインであった。
 まるで輸入家具屋の広告に載っていそうなそのソファの色は・・・なんと黄色と紫色のコンビである。
 黄色と紫色といえば、誰でも知っている最悪な反対色。下手すりゃ目も当てられない組み合わせなのである。・・・それが、不思議と部屋全体のイメージと合っていて、浮くこともない。
「うわー、モダンだ〜」
 すでに「モダン」の意味もわからず、「モダン」を壊れたCDプレーヤーのように繰り返す私であった・・・。
 立地条件は私個人的には最高だと思う。
 ストラスブールの端っこではあるが、観光の目玉である旧市街地「プティット・フランス地区」に位置しているため、周囲を古い木組みの家々に囲まれて非常に街の雰囲気がよいのである。
 また、ストラスブールのもう一つのシンボル「大聖堂」へは歩いて10〜15分程度の距離のため、買い物好きの人にとってもさほど不便はないと思われる。(注:ブランドショップは大聖堂の周辺に固まっており、ギャラリーラファイエット等のデパートは、大聖堂とホテルとの中間地点にある)

 ちなみに、ホテル向かいにある郷土料理ベックホーフの店「Le Baeckeoffe d'Alsace(ル・ベックホーフ・ダルザス)」は美味しかったので、ストラスブールにおいでの際は、ぜひ。(ベックホーフの写真等は、旅行記の第6日目参照)




Pettite France
5 rue des Moulins
67000 Strasbourg
France

Tel: +33.388.764343
Fax: +33.388.764376

http://www.regent-hotels.com/petite-france/